1/350護衛艦『DD-101 むらさめ』完成

今月の奈良模型愛好会第五回展示会で、自分の作品としては今回唯一の1/350艦船となっている、1/350海上自衛隊護衛艦『DD-101 むらさめ』が完成しました。

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キットは今年の3月に仕入れて、その後半年近く積んだままになっていたキットですが、先々月に横須賀で実艦を見る機会に恵まれたこともあって、俄然、製作に向けての熱意が高まり、製作をすることになりました。

組み立てる前から、ピットロードのこのキットは大変完成度が高いという噂を各方面から聞いていたので、「今回は素組みのままでも充分かな?」と思ってはみたのですが、いざ細部を見てみると、改装を重ねた現状の「むらさめ」とは異なる点がいくつかあることが分かり、急遽防弾板や機銃座をプラ板で追加したり、着艦標識を新塗装に変更するなどの改造を加えました。

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↑ピットロード1/350海上自衛隊護衛艦『DD-101 むらさめ』右舷よりの全景

キット状態からの変更点は、艦橋窓下部および、両舷ウイングの防弾板と、後部ヘリコプター格納庫後端部の増設機銃座です。

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↑ピットロード1/350海上自衛隊護衛艦『DD-101 むらさめ』左舷よりの全景

後部ヘリコプター甲板の着艦標識は、イカロス出版誌に付属のデカールを使用することで、最新の塗り分けとしました。

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↑艦橋の様子。構造物は全て箱組みですが、精度がいいので、隙間の処理は流しこみセメントでプラを溶かして溶着させる程度で済みました。

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↑メインマストのトラスもプラパーツのみで見事に精密感のある仕上がりです。

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↑中央部の様子。護衛艦に欠かせない、ミサイル関連の武装もシャープに仕上がっています。

ホイップアンテナは、キットパーツは長さが足りないように感じたので、真鍮線で自作して取り付けました。

エッチングの手すりはキットに付属しているものを使用したので、プラ板と真鍮線以外は、キットに入っているパーツのみで、ここまで仕上げることが可能です。

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↑最後に、吃水線より上のみをトリミングした写真を一枚(笑)  

せっかくですので、自然光でも撮影してみたいものですね。 ヘリコプターはまだ完成していないので、完成の際にはもう一度撮影にチャレンジしてみようと思います。


>>>後日談

これで、めでたく『DD-101 むらさめ』の製作が完了しました。

ここまで来て、実は白状することがあるのですが、実は私にとって、『DD-101 むらさめ』は、これまであまり縁起が良い存在ではなくて、長いあいだ、『むらさめ』の名前を見るのも怖い、実艦を見るだなんて、とんでもないという存在でした。

話は4年前の2008年に遡るのですが、当時、会社員をしていた私は副業として、1/700『むらさめ』を一度製作したことがありました。

当時は趣味の模型の時間は非常に限られていたので、副業としては艦船模型製作をやりたくなく、依頼を頂いた際には何度も断ったのですが、「そこをなんとか!」と、無理を通され、資料本や使用塗料まで指定されて(←全部自腹)、残業、休日出勤体制の厳しい中、なんとか完成させることができました。

その時に完成したのが、コレ

↓↓↓
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まだ護衛艦の製作に慣れなかった時ですので、今の目で見ると若干、物足りないところがあるのは確かですが(笑)、ホイップアンテナも自作しましたし、マストにはエッチングを使ったりと、当時は当時なりに頑張ったものになりました。

製作には苦労があっても、結果的にお客さんがきにいってくれれば、それでいいかな?と思い、完成した姿には自分なりに満足していました。

しかし、結局、この作品は『完成度が気に入らない』ということで、お客様には受け取っていただくことはできませんでした。 

無理を押されて自腹で資料やパーツを揃えて、残業のあとの残業を強いられて作ったものだけに、これは本当にショックでショックで・・・(笑)



結局、この作品は、のちほと人にあげちゃったんですが、そのあとになって、なぜかその人とも(こちらの預かり知らない一方的な理由で)大いにモメることになってしまって、一切の音信を切る事態にまで繋がってしまいました。

そうした経緯もあり、『DD-101 むらさめ』はもちろん、海上自衛隊の護衛艦の模型自体に、相当なアレルギーを持つことになり、その後、開業して正式に依頼を受けるまでは、全く護衛艦には手をつけることはありませんでした。


開業後は依頼品として、1/700ひゅうがを2回製作する機会があり、アレルギーもようやく抜けてきたかな?というところで、昨年、友人に誘われ「DDG-176 ちょうかい」への乗艦を果たしました。

直に護衛艦に触れる機会を経て、いい流れが出てきた中で、ピットロードから1/350『むらさめ』が登場。 はじめて1/350護衛艦キットを入手にすることになりました。

この1/350『むらさめ』も、当初は今年の3月に参加した『OSAKAアート&てづくりバザール Vol9』への展示即売を考えたことから仕入れたもので、むらさめという船に特別思い入れがあって選んだわけではなかった(この時にはすっかりトラウマも消えていた)のですが、結局、時間の関係でイベントまでに完成させることはできず、7月まで積まれて眠ったままという状況となりました。

そして7月下旬、取引先の千葉の模型業者さんとの会合のついでに横須賀基地を見学しようということになり、当日乗艦できたのが、なんと『DD-101 むらさめ』。

『ちょうかい』の時もそうでしたが、実艦に触れると、模型の製作意欲は飛躍的に高まります。

こうしたテンションアップは、日本海軍艦艇ではなかなか得られるものではなく、「現在も生き、多くの乗組員と一緒に時を刻んでいる船を作る楽しさ」を学ぶ、とてもいいきっかけになりました。

また、現地で撮影してきた写真を、そのまま製作に活かすというのもとても楽しいところで、現用艦ならではの楽しみを見つけることができて、大変有意義な製作となりました。

トラウマ事件はありましたが、過去のトラウマに縛られずに、新たなジャンルに挑戦していく気持ちの大切さを実感した次第です(笑)

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↑以前は避け続けていた『むらさめ』ですが、今は心から感謝しています。

4年前には大嫌いになっていたものが、4年後には大好きになっている。 

時間の経過というのも、また不思議であります。


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1/350護衛艦『DD-101 むらさめ』製作中 その4

8月29日の記事で、船体の塗装および構造物の取り付けが完了した、ピットロードの1/350護衛艦『DD-101 むらさめ』は、細々としたパーツの取り付けを残すのみとなりました。

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↑ピットロードの1/350護衛艦『DD-101 むらさめ』に取り付けるパーツ。これらはパーツ単位で塗装してから取り付けました。 船体や構造物と同じように、下地はプライマーカラーのサーフェーサーで仕上げています。

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↑小物を取り付け、更に精悍を増した『DD-101 むらさめ』。

最上甲板の手すりは、実艦ではライフラクトの取り付けフレームが、手すりの外側を回っていたので、模型でもそのようにして取り付けました。 

また、ボートダビットの部分は手すりを空けておいたのですが、いざダビットを取り付けると、隙間が開きすぎて逆に不自然だったので、のちほど隙間なしの取り付け方法に変更しました。


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↑ほぼ全てのパーツが取り付けられ、あとは張り線を残すのみという状態ですが、この状態には少々違和感を感じます。

何が違和感かというと、ホイップアンテナが、どう考えても現在の実艦と比較して短いんですね(苦笑)

実艦で長さの変更があったのかどうかは分からないのですが、こちらものちほど実艦写真で確認できる長さに変更しました。


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↑明日はいよいよ、完成画像をご紹介です。


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1/350護衛艦『DD-101 むらさめ』製作中 その3

9月の奈良模型愛好会展示会への出展に向けて製作中の、ピットロード1/350護衛艦『むらさめ』は、各々の構造物の塗装が終わり、いよいよ船体への取り付けというところまで来ました。

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↑構造物の取り付けの前に、通行帯等のデカールを先に貼り付けます。なお、着艦表示は現在のむらさめに採用されている、新塗装を採用しました。(イカロス出版「むらさめ たかなみモデリングガイド」に付属のデカールを使用)

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垂直発射管や消火装置の塗り分けは、構造物を取り付ける前に行う方がスムーズです。

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各構造物が無事に取り付けられ、むらさめの勇姿が徐々に姿を現しました。

あとは、ボートやヘリコプター、アンテナ類を取り付ければ、2012年バージョンのむらさめが完成です。


追伸:「護衛艦は、水平面と垂直面の色が違うのではないか?」という質問メールを頂いたので、先月撮影してきた実艦の写真を追加しておきます。

水平面の一部には、砂を混ぜた滑り止めの塗装がされているので、若干見え方は違うと思いますが、実質的には同じ色です。↓↓↓(元海上自衛官の友人モデラーにも確認済み)

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↑↑↑雨の影響で少し確認しづらいかもしれませんが、参考になりましたら幸いです。(この塗り分けは、『ひゅうが』等の、一部の艦艇には当てはまらないと思われますので、製作予定の艦の塗装を確固調べるのが確実と思われます)

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1/350護衛艦『DD-101 むらさめ』製作中 その2


9月の展示会で、個人的にメイン作品として製作を進めている、1/350護衛艦『DD-101 むらさめ』の製作記、今回は二回目です。

この『むらさめ』、キットは、竣工時をモデリングしているようなのですが、先日、横須賀で実艦に乗艦させていただいたばかりということで、ぜひとも現在の姿を再現したいと考え、当日、横須賀基地で撮影した写真や資料本などを参考に、ソマリア沖の海賊対策部隊に派遣された際に施された改装箇所などをチェックしてみました。

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↑『DD-101 むらさめ』の改装箇所として、最も特徴的な部分としては、艦橋窓下部および、両舷に追加された防弾板が挙げられます。

ほかに、機銃の増設、後部構造物(格納庫)上部のレーダーの取り付け部分の張り出しなどが挙げられますが、これらのパーツは何の説明もなしに、何故かキットに含まれていたので、それを利用しました。

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↑防弾板は、プラ板で追加しました。(画像右側) ちなみに、キットのまま組み立てると、画像左側のような竣工時の手すり仕上げとなります。


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↑『DD-101 むらさめ』の塗装は、構造物、甲板ともに同一色で塗装されていることが、実艦乗艦時に確認できたので、今回は手すりなども全て取り付けた状態で塗装していますが、格納庫内部のみは、先に塗装し、マスキングを行うことで塗り分けました。

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↑下地は、ガイアカラーのサーフェーサーエヴォ(オキサイドレッド)を使用。 実艦の整備時の写真で、よくこのように一部のみ錆止めプライマーの色が残った塗り分けの写真を見ることができますが、模型でもこのような工程を踏むことで、実艦を建造しているような気分が味わえ、楽しく製作することができます(笑)

外舷色は、今回はピットロードカラーの『海自グレー1』を使用しています。

護衛艦の色に関しては、いろいろな所で「あれが似ている」「あれは似てない」「光のあたり方で云々」等と、様々な議論が交わされていますが、個人的には専門用語をいろいろと並べるよりも、塗装した模型と実物とを比べるのが最も簡単だと思い、1/700護衛艦『あたご』をご依頼いただいたお客様とともに、舞鶴で下記のような写真を撮影しました。

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↑デジカメ時代ですので、言葉や文章で小難しく書くよりも、写真で見比べるのがラクです(笑)

結論からいうと、同じ光の当たり方でも実物と模型用の塗料では発色はかなり違うようです。 

スケールエフェクトという言葉があるように、実物の色をそのまま塗るというのも、模型の場合は必ずしも正解とは言えない(←私が建築模型職人だった頃にも良く言われた言葉)ので、自分なりのイメージを持って、「この色がかっこいい!」と思った色を塗っておけば、それでいいんじゃないかな?と思います。(趣味の世界ですから「なにがどうあるべき」とか、高尚に考え過ぎるのはあまり好きではありません)

個人的には、ピットロードの海自色は結構好みですので、これからもこの塗料を使って自衛艦をたくさん作っていきたいと思います。


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1/350護衛艦『DD-101 むらさめ』製作中 その1


9月の展示会のメイン作品として製作している護衛艦『DD-101 むらさめ』ですが、ある程度の構造物が組みあがり、ようやく見せられる状態まで来ましたので、画像をアップします。

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↑船体が黒色をしているのは、バルバルバウの継ぎ目を消す作業の際に確認のために吹いたもので、のちの塗装作業の透け止めも兼ねています。

毎日、業務時間外に1時間~2時間程度の時間を割いて進めているのですが、展示会まで一ヶ月を切ったので、ここからはよりペースを高めて行こうと思います。

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↑「むらさめ」は、実艦への乗艦経験もある護衛艦ですので、思い入れを込めて楽しみつつ仕上げていきたいと思います。

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プロフィール

HIGH-GEARed

Author:HIGH-GEARed
奈良市在住、スケールモデル販売業者「モデルファクトリーハイギヤード」の製作担当兼代表をしております。

また、渡辺真郎の名前で『月刊モデルアート』、『艦船模型スペシャル』等の模型雑誌の作例記事も書かせていただいております。

「プロモデラーの人ってどんな生活をしているの?」という疑問に少しでもお答えできるよう、業務日記と日常日記を織り交ぜた内容でお届けしております。

当ブログの作品紹介はホームページの補助的な役割で活用しており、ホームページの方をメインとして、模型作例を多数掲載しております。 ぜひご覧ください。

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