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1/350戦艦「大和」製作 その28

艦船模型製作代行のご依頼をいただき、タミヤの1/350戦艦「大和」を製作中です。

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今回は三脚マストの製作をご紹介します。ポントスモデルのスーパーディテールセットには、真鍮挽物+レジン+エッチングで構成された専用品が用意されているので、今回はこれを使用しました。

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まずは、メインマストとヤードを組み立てます。(写真左側がメインマストで、右側がヤード) メインマストとヤードを繋ぐ2本の支柱は、V字状のエッチングを内部に差し込んで固定しました。

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メインマストとヤードを接着し、基部の三脚をレジンパーツに差し込んだ様子。ポントスモデルの真鍮マストは、そのまま組むと実際の角度よりも少し寝た姿勢になりがちですので、中央構造物に仮止めしつつ、慎重に角度を調整しました。

こうした部分の調整方法をご質問いただくことが多いのですが、私の場合はゼリー状の瞬間接着剤で仮止めしつつ、角度が決まった時点で液状瞬着を流し込み、アルテコのスプレープライマーで強制固着させています。



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マストとヤードが組み上がれば、あとは4本の支柱を接着して、主要部が完成となります。これらの支柱も若干の調整が必要になるため、長すぎる部分を少し切り詰めて収めました。

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13号電探は、タミヤの純正エッチングパーツを使用しました。ステンレス製のパーツで強度も高く、精度も良いので安心感の高い仕上げです。

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13号電探と取り付け架台、探照灯とラッタル、空中線支柱&舵柄信号標ブラケットなどの取り付けを終えた状態。これで三脚マストも概ね完成です。

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マストとヤードの組み立て時に「ポントスモデルのマストは、そのままだと寝た姿勢になりがち」と書きましたが、13号電探は逆に前傾しがちですので、ブラケットを曲げて垂直に立つように修正しました。

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色々と微調整が必要なパーツではありますが、ポントスモデルのマストのディテールと精度は非常に素晴らしく、手間をかける甲斐を十二分に感じられる名品です。



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今回使用している、ポントスモデルの品番「35003F1」のセットは現在、残念ながら入手困難となっておりますが、その後に発売された品番「37003F1」にも同様のパーツが含まれています。ポントスモデルの真鍮挽物パーツはいずれも精度が高く、1/350艦船模型のフルディテール仕上げにたいへんオススメです。

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1/350戦艦「大和」製作 その27

艦船模型製作代行のご依頼をいただき、タミヤの1/350戦艦「大和」を製作中です。

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前回に引き続き、中央構造物の基部の製作記の後編をご紹介します。今回の製作では、九四式高射装置を社外パーツに交換するため、スポンソンに一体成型された基部環座と舷灯を予め削り取っておきました。

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まずは上段の高角砲スポンソンの取り付けです。キットのパーツは、内部にポリキャップを仕込めるように、上下分割構成になっている点が特徴です。

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ですがこの構成は、上下の合わせ目を消すのに少々、苦労させられます。これは合わせ目処理を終えた状態で、エッジや面をなるべく崩さずに形状を整えるには、慎重な作業が必要となります。

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上段の高角砲スポンソンの取り付け状態。この時点で、後部電探室の取り付けも完了しました。この施設も、水密扉や舷窓、モンキーラッタルなどを汎用パーツに切り替え済みです。

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続いては、冒頭で紹介した九四式高射装置の取り付けです。私の場合、フルディテール作品のご依頼品や作例などでは、レインボーモデルの汎用パーツを使用することが多いのですが、大和型戦艦のシールド形状は少々特殊ですので、今回はYXモデルの専用パーツをご用意しました。

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YXモデルのパーツは高精度3Dプリントパーツということで、ディテールは素晴らしい一方で、非常に脆いので注意が必要です。下部のサポートもデザインナイフなどで不用意に切ろうとすると、前面ハッチの取っ手や測距儀カバーなどを破損しやすいので、エッチングソーで慎重に切り出しました。



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YXモデルの九四式高射装置と基部環座&舷灯を取り付けた様子。最高レベルのディテールですが、このパーツ、実は艦首側用が1基4,180円、艦尾側用が1基5,500円もする超高級品になります。

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前後計4基の高射装置を取り付けた中央構造物。今回は、この高射装置の導入価格だけで19,360円もの予算が必要となりました。あまりに高級なパーツとあって、取り扱いも終始緊張の連続でしたが、ディテール感の素晴らしさは他パーツの追随を許さない素晴らしいものです。

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機銃射撃指揮装置と探照灯管制機のシールドは、ライオンロアのパーツでフルディテールで仕上げました。機銃射撃指揮装置は、1基あたり4枚のエッチングを取り付けています。

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これで、中央構造物基部の製作とディテールアップも、概ねひと段落しました。現状ではプラと真鍮、3Dプリントパーツ等が混在して雑多な印象ですが、塗装後には纏まりが出てきます。

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1/350戦艦「大和」製作 その26

艦船模型製作代行のご依頼をいただき、タミヤの1/350戦艦「大和」を製作中です。

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今回からは、中央構造物の基部の製作を前後二回に分けてご紹介します。これは、中央構造物基部の基本となるパーツで、側面の給気口や後部の壁面、機銃や管制装置のスポンソンなどを除き、綺麗に一体成型されたものが用意されています。

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まずは、表面のモールドのエッチングへの切り替えを行いました。これは、水密扉とモンキーラッタルの切り替えが完了した様子で、水密扉はライオンロアのスーパーディテールセットのパーツを使用し、モンキーラッタルにはレインボーモデルの汎用品を使用しました。



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続いて、舷窓も切り替えます。庇のモールドを削り取り、1.2mm径のドリル穴で開口したのち、フライホークの汎用パーツを取り付けました。



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これは、中央構造物に取り付ける別パーツ群。左右で共通になっているパーツと対称になっているパーツがあるので、取り付ける際には要注意です。

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壁面パーツの水密扉や舷窓などの切り替えは、取り付け前に済ませておきました。写真左側は後部艦橋と向かい合う形で配置されている後部壁面で、右側は電探室の全面下部のパーツです。

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ライオンロアの給気口カバーと垂直ラッタルを取り付け、まずはひと段落です。細々としたパーツが多く、カバーも二枚構成となっているため、ここまでで丸一日半を要しました。

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こちらは、中央構造物側面の高角砲増設砲座のパーツ群。タミヤの従来キットでは、ここは甲板パーツと一体成型されていましたが、2011年にリニューアルされた現行キットでは、より複雑な構成となっております。

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ここも、水密扉やラッタルなどをエッチングに切り替えました。手すりはライオンロアの専用パーツですが、説明書のパーツ番号や取り付け指示には誤記載があまりにも多かったので、ほとんどのパーツが現物合わせとなりました。

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中央構造物にも手すりの取り付けを完了しました。概ね、ライオンロアのパーツで揃えていますが、機銃スポンソン周りにはフライホークのパーツを使用し、一段手摺りはポントスモデルの機銃座用エッチングを切り詰めて流用しました。

次回は、中央構造物製作の後編です。


●CHERRY&ANCHOR入荷情報
モデルファクトリーハイギヤード公式webショップ「CHERRY&ANCHOR https://www.cherry-anchor.com/ 」に、1/72飛行機模型完成品が入荷しました。

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●1/72 F-35A ライトニングII 【航空自衛隊 第3航空団 第301飛行隊】完成品
https://www.cherry-anchor.com/shopdetail/000000000468/

作品はキット付属のクリアースタンドに取り付け、飛行状態の仕上げとしております。
小スケールながらも纏まりの良い作品に仕上がっておりますので、現用機ファンの皆さまは、ぜひご注目ください。


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1/350戦艦「大和」製作 その25

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今回は、これまで製作してきた装備品の塗装の様子をご紹介します。これは射出機と台車の様子で、Mr.カラー32「軍艦色2」をベースに調色した濃淡グレー×3色を使い分けました。



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これは、艦尾クレーンの様子。ケーブルの部分は面相筆で塗り分けました。

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主砲塔は、下部を明るいグレーで塗装しました。防水キャンパスはライオンロア製のレジンパーツで、砲塔本体に接着する前に塗り分けています。

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本体だけでなく、砲身も明暗3色で塗り分けました。影になる下の部分は暗いグレーを吹き、斜め上方から基本色を重ねたのち、上部からハイライトとして明るいグレーを被せてグラデーションを演出します。

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この方法は塗装の手間が3倍となるほか、(仕上がりを自然にするために)考えなくてはいけないことも多く、時間がかかる処理ではあるのですが、砲塔全体に明暗の効いたモジュレーション効果を出すことができました。

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続いては、副砲塔の塗装処理に進みます。今回は全ての装備品の下地に黒サフを吹き、下地の隠蔽とプライマー処理を行いました。



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副砲塔の塗装も、主砲塔と同じ工程で仕上げました。主砲塔以上に入り組んだ形状であることから、塗色の明暗が良くわかります。

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これで、武装類は全て製作&塗装が完了しました。今回の武装は、YXモデルパーツの投入やレインボーモデルベースの機銃なども相まって、これまでの1/350戦艦「大和」の中でも特に凝った内容に仕上がっております。

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1/350戦艦「大和」製作 その24

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射出機製作に引き続き、今回は艦尾クレーンの製作の様子をご紹介します。今回は、フルでライオンロアのエッチングを組みました。まずはブームの組み立てからです。

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組み立てを終えたブーム。ライオンロアのクレーンは、表面のリベットも繊細に表現されています。

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続いてはガントリー部の組み立てです。ここは、5枚のエッチングを組み合わせて形にします。

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組み立て後の様子。説明書は接着指示が曖昧ですので、バランスを取るのに少し苦労しました。

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起重機台は、キットパーツのシャフトのみを使用し、補強材などの不要部分のモールドは予め切削しました。写真左側は切削前のシャフトで、左側は起重機台の裏側のエッチングです。

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写真左はプラパーツの補強材をエッチングに置き換えた様子。右側は表側で、シコルスキー図面に掲載されている見取り図と同様のレイアウトが再現されています。

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ブームと起重機台の可動部とケーブルリールの接合部には真鍮線を挿しました。角度を決める際には、ガントリー部を寝かしすぎると艦尾機銃座と干渉し、起こしすぎるとフックが航空作業甲板にめり込んでしまうので要注意です。

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艦尾クレーンの完成状態。今回はライオンロアとポントスモデル、フライホークの各スーパーディテールセットを用意しましたが、航空関連の艤装の出来はライオンロアパーツが群を抜いている印象です。

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別角度。フルエッチングのクレーンは塗装するのが惜しくなるほどに美麗な佇まいです。

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プロフィール

HIGH-GEARed

Author:HIGH-GEARed
奈良市在住、スケールモデル販売業者「モデルファクトリーハイギヤード」の製作担当兼代表をしております。

また、渡辺真郎の名前で、モデルアート社出版『月刊MODEL Art』、『艦船模型スペシャル』、イカロス出版『モデリングガイド』等の模型雑誌の作例記事や連載企画、考証記事を書かせていただいております。

このところ、無記名のコメント(名無し、通りすがりなど)を多くいただいておりますが、匿名掲示板ではございませんので、ぜひマナーをお守りいただきますよう、お願いいたします。

(無記名コメントや悪質なサイトへの誘導コメントは全て削除させていただきます)

筆者について詳しくお知りになりたい方は、カテゴリ「当ブログについて&著者紹介」をご覧ください。

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