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1/700客船クイーンメリー2 完成

今年3月21~22日に予定している奈良模型愛好会『春展』に向けて製作していた、ドイツレベルの1/700客船『クイーンメリー2』が無事に完成しました。

個人的に年一作の客船模型完成をノルマに掲げているのですが、今年も無事にノルマを達成できてホッとしました。

1/700の客船模型製作は3年前の『くれない丸 http://nabeck.web.fc2.com/jmkurenai.htm』、一昨年の『に志き丸 http://nabeck.web.fc2.com/nishikimaru.htm』、昨年の『摩周丸 http://nabeck.web.fc2.com/masyu.htm』に引き続いて4隻目となります。

排水量もこれまでの船が全長3,000~5,000トン程度の内航船だったのに対し、一気に約150,000トン(およそ30倍)に増大したことで作業量もこれまでとは比べ物にならない数となり、完成まで4ヶ月もの工期を費やすことになりました。

自分用の作品としては過去に例のない長い製作期間となりましたが、2011年3月10日に大阪の天保山港で実船を見てから「いつかは作ろう!」と思い続けていた船でもあるので、製作期間は4ヶ月とはいえ、4年分の思いのこもった作品となりました。

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1/700『クイーンメリー2』全景。キットはドイツレベル製です。同社からは他に1/400と1/1200で同船のキットが発売されていますが、それらは艦船模型製作代行のご依頼で製作したことがあり、今回の1/700製作で、ドイツレベルのクイーンメリー2は無事に(?)全スケールのコンプリートを果たしました。(他にエレールの1/600もあるようですね)

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1/700『クイーンメリー2』後部からの全景。近代のクルーズ客船は、船尾ギリギリまでキャビンが伸ばされて後部が絶壁となったデザインが多いですが、クイーンメリー2は『古き良きオーシャンライナー』のイメージを残して優美な階段状のデザインが採用されていることが特徴です。

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ブリッジ周りも同様で、船首甲板が広く取られているために15万トンを超える巨体でありながらもメタボ感のない美しいデザインに仕上がっています。前方に傾斜するブリッジは初代『クイーンメリー』から引き継いだもので、黒に塗り分けられた船体と赤い煙突のコントラストからは気品を感じさせてくれます。

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ブリッジ周りを後部から見た様子。ディティールアップはガラス窓の部分に裏側から透明プラ板を貼ったことと、エッチングの手すりを追加したこと、そして透明プラ板から切り出したバルコニーの手すりのパーツを取り付けたことの3点のみで、その他はほぼキットの組立指示のままで、特に手を加えてたりはしていません。

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中央部の様子。大阪天保山港に寄港している実船を見に行ったとき、大観覧車のゴンドラ上からの視界はちょうどこのような具合でした。煙突前部にあるプールのガラス天井は開けた状態とし、デッキ上のシャッフルボードのマーキングの位置は2011年当時のレイアウトに変更しました。

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今回の製作では、『実船で透明になっている部分は透明で再現する』ことに拘りました。船室の窓には透明プラ板を貼り、バルコニーの手すりも透明プラ板から自作しました。1/700の船の模型では珍しいほどに透明プラ板を大量に切り出すことになりましたが、客船の華やかさが出て満足しています。

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大小のプールとジャグジーが配置された階段状の後部デッキは個人的にも『クイーンメリー2』のお気に入りスポットです。キットではプールの周りは全面的にホワイトで塗装するように指定されていましたが、実船の写真を見る限りでは木製ペンチなどが配置されていて配色も複雑でしたので、実船と同じように塗り分けました。資料に関しては世界的に大変有名な船とあって、乗客の方が撮影された写真や動画をweb上で手軽に収集することができました。

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全長345m、総トン数約15万トンという巨大な客船であるにも関わらず、『クイーンメリー2』の「タテ&ヨコ&高さ」のバランスの良さは絶妙です。クルーズ旅行のパンフレットやクルーズ番組のオープニングなど、『クルーズ』といえば何かとこの船の写真が登場することも頷ける美しさですね。客船モデルにしては珍しく、プラモデルキットも各種スケールで充実していることから、人気の高さも伺えます。

本日の更新で1/700『クイーンメリー2』は単品作品としては一旦完成です。しかし、4月以降にはこの船のジオラマベースの製作を予定しているため、製作記はまだ終わりません。

1/700とはいえ、船自体が大変巨大(全長約50cm)ですので、ベースもこれまで製作した海面ベースより巨大になることが予想されますが、楽しみつつ製作していくことができればと思います。

ジオラマ製作時には、また作業の様子をブログにてご紹介して参りますので、ぜひご覧くださいませ。


最後に、今週末に迫った、『奈良模型愛好会 第6回春展』のご案内を改めて掲載いたします。

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>>>奈良模型愛好会 第6回春展

日時:2015年3月21日(土・祝) 11:00~18:00
      3月22日(日) 10:00~16:00
場所:奈良県橿原市久米町654『ギャラリースペース AtoA』 TEL:0744-28-7786
   URL http://www.gallery-atoa.com/
その他:入場無料
問い合わせ先:問合先:奈良模型愛好会 竹本 flakpz1@yahoo.co.jp 090-8359-5011

今回の展示会のテーマは『衝撃(インパクト)』です。

会員一同、模型を愛する皆様のご来場とご交流のひと時を、心より楽しみにしております。

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1/700客船クイーンメリー2 製作中 その11

今年3月21~22日に予定している奈良模型愛好会『春展』に向けて、ドイツレベルの1/700客船『クイーンメリー2』を製作中です。

本日はハウス側面のバルコニーの手すりの取り付けの様子をご紹介します。

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ドイツレベルの1/700のクイーンメリー2のキットは、後部デッキの風よけ窓やサンデッキの手すり、プールの天蓋などがクリアーパーツで再現されているのがありがたいのですが、肝心のバルコニーには手すりのパーツが用意されていません。「この縮尺なら必要ない」というメーカーの判断かもしれませんが、乗客視点で見るとどうにも「乗客が次々転げ落ちてしまいそうなバルコニー」は気になってしまいます。

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とはいえ、この部分は実船ではガラスがはまったタイプの手すりが使用されているためにエッチングの流用も効かず、再現するには透明プラ板を利用して自作するしか方法はありません。そこで今回は思い切ってこの手すりを自作してみるとにしました。

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ちなみにこの写真は、以前に製作代行のご依頼で完成させた、1/400版の完成写真です。1/400のキットには、クリアーパーツで手すりが用意されていたため、(塗り分けは非常に面倒でしたが)比較的手軽に再現することができました。実船の手すりは例に漏れず、上端部に木が貼られているので、今回は木の部分にブラウンの色差しも行うことにしました。

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使用したのはタミヤの0.2ミリ厚の透明プラ板です。スモークグレーのプラ板があれば言うことなかったのですが、見つけることができなかったので、今回は妥協して透明のプラ板になりました。この透明プラ板を2ミリ幅に切り出して長さを詰めることで、ガラスの手すりに見立てます。

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ブラウンの色差しに備えて、まず切り出し前に全体をテープでマスキングし・・・

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そして、注意深く2ミリ幅に切り出しました。この時、テープを貼ったまま断面にブラウンを塗ると、上面に木が貼られた手すりの雰囲気を出すことができます。

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マスキングを剥がした様子。厚さ0.2ミリですから肉眼ではほとんど見えないのですが、ただ細切りの透明プラ板を貼るのと比べて断然奥行き感が出ました。

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写真中央部より左側が手すりを取り付けたバルコニー、そして右側がまだ取り付けていない部分です。透明なので少々視認しづらいのがもったいないところですが、乗客目線で見た場合、やはりこの部分に手すりがあると安心感があります。

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この角度で見ると、ボートの映り込みやブラウンの色差しの様子がよくわかります。

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手すりの取り付けは思ったよりも結構時間がかかり、本日はここでタイムオーバーとなりました。週末にかけての作業で無事に完成させ、週明けには完成写真をご紹介できればと思います。  

今回製作してきた1/700『クイーンメリー2』は、自分用の作品としては久しぶりに製作写真が70枚を超える意欲作(?)となりましたので、個人的にも完成がとても楽しみです。


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1/700客船クイーンメリー2 製作中 その10

今年3月21~22日に予定している奈良模型愛好会『春展』に向けて、ドイツレベルの1/700客船『クイーンメリー2』を製作中です。

本日はエッチングの手すりの取り付けを完了したので、その様子をご紹介します。

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今夜はエッチングの手すりの取り付けをようやく全て終えることができました。後部デッキのプール周りの手すり取り付けに手間がかかったこともあり、進展が遅れていたのですが、その他のデッキにはエッチングを使う場所が意外と少なかったために思ったより早くに作業を終えることができました。

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船首付近の様子。この部分は実船どおり、全金属の3段手すりを配置しました。ブリッジ後部のサンデッキにあるプール両脇のジャグジーにはシルバーに塗装した手すりを配置し、その後ろの構造物上部のジャッキステーは二段手すりを切り取って一段にしたものを使用しました。

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天蓋付きプールの前(右)の構造物は形状が複雑ですので、手すりやラッタルの手すりを配置すると見栄えがしました。この部分のラッタルは踏み板にはプラパーツをそのまま使用し、手すりのみエッチングを貼り重ねています。

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煙突後部は坂になっているため、実船では作業用(?)ジャッキステーが取り付けられ、最後端にはキャッチネット的に手すりが配置されていました。実船と比較すると、エッチングの高さのバランスがあまり正確ではありませんが、このあたりは雰囲気重視で仕上げました。

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ここまで作業を進めてきた結果、上から見る分にはほぼ完成に近い状態となりました。あとはハウス側面のバルコニーの手すりの取り付けを終えれば、1/700『クイーンメリー2』の無事完成です。


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1/700客船クイーンメリー2 製作中 その9

今年3月21~22日に予定している奈良模型愛好会『春展』に向けて、ドイツレベルの1/700客船『クイーンメリー2』を製作中です。

本日はエッチングの手すりの取り付けをまた少し進めたので、その様子をご紹介します。

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このところ、業務や他の用事で立て込んでいることもあって進捗状況は非常に遅くなってきました。そんな中ではありますが、昨夜から今夜にかけては、前回の更新時にやり残していたプール&ジャグジー周りと、後部煙突周りの手すりを追加しました。

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プールとジャグジー周りの手すりの様子。このあたりはキットパーツの形状も省略が多く、実船どおりのレイアウトは難しかったので若干の省略を行いました。(とはいえ、この部分に手すりを付けるとメリハリが効くぶん、実感が大幅にアップしますね)

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後部煙突周りも手すりの追加を行いました。この部分は全金属製の手すりのようなので、全体をホワイトで塗装した手すりを取り付けています。

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今回の記事は後ろ側からの写真ばかりになりました。船体中央部より前は、まだ手すりの取り付け作業が終わっていないので、今後作業が進み次第、順次ご紹介して参ります。


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1/700客船クイーンメリー2 製作中 その8

今年3月21~22日に予定している奈良模型愛好会『春展』に向けて、ドイツレベルの1/700客船『クイーンメリー2』を製作中です。

本日はエッチングの手すりとラッタル、そしてキットパーツの小物の取り付けをご紹介します。

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今回取り付けを行ったのは、ガラスのはまっていない通常の横棒タイプの手すりです。客船の手すりは軍艦とは違って乗客の立ち入る区域と乗務員専用の区域で仕上げに若干の違いがあります。写真はクイーンメリー2の実船の手すりを撮影したもので、上側は乗務員用の区域、下側は乗客が立ち入るプロムナードの外周部分になります。双方を見比べると乗務員用の手すりが全金属製であるのに対し、乗客用の区域の手すりは最上段が木製となっていて高級感のある仕上げがなされていることが分かります。

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そこで今回は、エッチングの手すりも最上段をブラウンに塗り分けることにしました。使用したのはゴールドメダルモデルズのパーツで、『PE02 1/700 商船用』です。塗り分け方法は例によってテープによるマスキングと吹き付けで行いました。手すりを切り出す前に全体をホワイトに塗装し、最上段の横棒のみを残して一本一本マスキングを行い、ブラウンを塗り重ねます。

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少々荒い画像ですが、塗り分けの終わった手すりの様子です。わずかな違いですが、商船模型を製作する際にはこの部分を塗り分けておくと実感が高まって効果的です。

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手すりを取り付けた様子。プロムナード外周が塗り分けを行った手すりで、一段上のフロアはホワイト一色の手すりです。これらの手すりの使い分けには、実船の資料写真が大変役に立ちます。

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手すりと同じように、ラッタルも塗り分けを行いました。ラッタルは手すりだけでなく、踏み板も木製のようでしたので2回に分けてマスキング&塗り分けを行いました。

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塗り分けの完了したラッタルの様子。客船のラッタルは軍艦とは角度が若干異なるのですが、このパーツはその角度の違いも再現してくれているのが嬉しいです。

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塗り分けた手すりとラッタルを後部のデッキに接着してみました。まだプール&ジャグジー周りの手すりの取り付けが一部終わっていませんが、これらのパーツが付くことで船の模型は俄然生き生きしてきます。

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船首周りの様子。手すりの取り付けはこれからですが、クレーンやマストトップ、錨と予備のスクリューブレードなどの取り付けが完了しました。

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プロムナード外周の手すりの取り付けが完了したことで、ライフボートとテンダーボートも取り付けることができました。鮮やかなオレンジのボートが並ぶ列線は白い船体に映えてとても美しいです。


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プロフィール

HIGH-GEARed

Author:HIGH-GEARed
奈良市在住、スケールモデル販売業者「モデルファクトリーハイギヤード」の製作担当兼代表をしております。

また、渡辺真郎の名前で『月刊モデルアート』、『艦船模型スペシャル』等の模型雑誌の作例記事や考証記事を書かせていただいております。

このところ、無記名のコメント(名無し、通りすがり)などが増えております。HN記載のない投稿は全て削除しますので、ご注意ください

インターネット上とはいえ、人間同士の交流の場としてコメント欄を公開しておりますので、マナーをお守りいただき、フェアなお付き合いをよろしくお願いいたします。

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