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1/24『ランチア 037 ラリー』完成

現在、業務の方が艦船模型スペシャル誌次号の作例製作と、連載記事の作成に追われているため、本日はプライベートで製作していた、1/24『ランチア037ラリー』の完成写真をご紹介します。

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1/24『ランチア037ラリー』、右側面からの全景。この車種は、(WRCが最も過激なパワーアップを遂げた時代と言われる)1980年代前半から半ばにかけて活躍したグループB既定のラリーカーで、2WDでありながら(フルタイム4WDをいち早く採用した)アウディクアトロとの戦いを制し、1983年のマニファクチャラーチャンピオンに輝きました。

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1/24『ランチア037ラリー』、右後部からの全景。キットはハセガワのもので、1984年のツール・ド・コルス優勝【マルク・アレン/イルッカ・キビマキ組】の5号車として製作しました。『ランチア037ラリー』には様々なバリエーションがありますが、この仕様はリアバンパーが取り払われたエボリューション2と呼ばれるモデルです。

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ボディ塗装は、下地処理ののち、まずはガイアノーツの『サーフェイサーエヴォ ブラック』 で立ち上げ、『サーフェイサーエヴォ グレー』で明度を上げてから、フィニッシャーズの『ファンデーションホワイト』で仕上げました。
 
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デカールは、カルトグラフが付属していたので、マークソフターで曲面にじっくりと馴染ませ、ガイアノーツの『EXクリアー』でコートしました。研ぎ出しの際には、バフレックスでデカールの段差を落とし、再びクリアーを重ねて表面を滑らかに整えた上で再びクリアーを吹き、完全乾燥したのちにGSIクレオスのコンパウンド『細目』と『極細』を順番にかけて磨き込みました。

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ディテールアップには、スタジオ27の専用エッチングパーツと、ボビーデザインのパーツセットを使用しました。この2種のパーツの使用比率は、スタジオのパーツが7割、ホビーデザインが3割程度です。

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『ランチア037ラリー』は、競技専用に設計された車両としては、ボディデザインが驚くほどに美しくまとまっています。この端正なスタイリングはピニンファリーナ、シャシー設計はジャンパオロ・ダラーラ、そしてエンジンはフェラーリのエンジン設計者として名高い、アウレリオ・ランプレディという豪華な面子によるもので、まさにイタリア屈指の匠の技術が注ぎ込まれた名車と言えます。

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エボリューション2は、リアバンパーレス仕様であることから、ミッションや足回りが剥き出しになっています。リアのグリルは、キットのままだとプラスチックの無垢になってしまうのですが、スタジオ27のエッチングに切り替え、ピレリのロゴをテンプレートで描き入れました。また、マッドガードもステンレスエッチングによるもので、実感のある薄さを実現できました。

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1/24『ランチア037ラリー』、右側面からの見下ろしアングル。リアハッチは透明なアクリルウインドウになっているため、完成後もエンジンやスペースフレームの様子が良く見えます。これら内部フレームのパーツの合いは、それほど良いとは言えなかったのですが、足りないところを継ぎ足したり、長すぎる部分を削ったりしつつ、バランスを整えました。

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縦置きに搭載された直列4気筒ランプレディユニットとスーパーチャージャーのコンプレッサーも良く見えます。ヘッドとデスビを繋ぐプラグコードは、手芸店で手に入れた極細の針金を赤く塗装しただけですが、クセが付けやすい上に見た目も実感的でしたので気に入りました。

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シャシー裏面もカッチリとした仕上がりです。ハセガワの『ランチア037ラリー』は、フレームの構成が実車に則した構成になっているため、実物を組み上げるような工程を存分に楽しむことができました。

この作品の初出展を予定していた、『奈良模型愛好会 春展2020 https://modelfactoryhg.blog.fc2.com/blog-entry-1900.html 』は、残念ながら中止となり、5月の静岡ホビーショーも開催されなくなってしまいましたが、奈良模型愛好会のカーモデラーの間では「マルティーニカラーの作品を集めよう!」という企画を続けておりますので、きたるべき初公開の日を楽しみに待ちたいと思います。


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1/24『ランチア 037 ラリー』製作

現在、業務の方はモデルアート社出版『艦船模型スペシャルNo76』の作例製作と、連載記事の作成に追われております。

そこで本日は、プライベートで製作していたカーモデル、1/24『ランチア037ラリー』の製作の様子をご紹介します。

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キットは2000年に発売された、ハセガワの「1984ツール・ド・コルス ラリー ウイナー」を使用しました。ハセガワからは、この他にランチアワークスのモンテカルロ仕様に加え、ジョリークラブなどのプライベーター仕様が数多く発売されており、(まさかの全日本GT選手権仕様に至るまで……)豊富なバリエーションが揃っています。

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ディテールアップには、この画像に写っているスタジオ27のエッチングパーツに加えて、ホビーデザインのディテールアップセットも使用しました。これらのキットやパーツは、鳶色の会( https://tobiiro.jimdofree.com/ )の山口会長から譲り受けたもので、今年の春に予定していた『奈良模型愛好会 春展』での企画【マルティーニ祭り】に合わせて製作の機会が巡って参りました。

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ボディ塗装は、例によって黒立ち上げで行いました。実車のカウリングはファイバー製ですので、あまり発色の重みに拘る必要はないのですが、普段通りのローテーションで進める方が心理的にラクでしたので、今回もいつもと同じ手順で仕上げました。デカールはカルトグラフが付属していたので、マークソフターを使いつつ、曲面にじっくりなじませています。

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ハセガワキットは、スペースフレームの一部や足回りなどが実車の構造に沿った形で再現されていたので、まずはランナーパーツを全てゲート処理したのち、(実車の組み立て前のように)パーツ単位で塗り分けを済ませておきました。

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インテリアはなかなか凝った仕上がりでしたので、実車の写真を参考に、パネル類の塗り分けを行いました。シートベルトはホビーデザインのパーツを使用し、(右下の画像に写っている)センタートンネルフレームや、ABCペダル&ドライバーヒールプレートなどは、スタジオ27のステンレスエッチングで再現しました。

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エンジンは、直列4気筒のランプレディ・ユニットがシンプルながらも実感的に表現されており、ルーツ式のスーパーチャージャーは完成後もリアウインドウから覗き見ることができます。そのままでも充分に実感的な構成ですが、目立つ部分ですのでプラグコードを追加しておきました。(←針金を赤く塗装しただけのものですが、思ったよりいい雰囲気に仕上がったと思います)

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フロアとスペースフレームの一部に、ラジエーターや足回りを組み込んだ様子。ハセガワの初期のカーモデルキットの中には、足回りの強度が不足しているものが多かったのですが、このキットは接着面積も多く、充分な強度を保つことが出来ました。

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ですが、エンジンやインテリアを組み込む際にはスペースフレームの位置や長さが合わない部分が出て来ましたので、現物合わせでその都度、切ったり伸ばしたりして修正しました。この写真は修正が完了した様子で、(当初はかなりの歪みが生じていた)ボディアライメントもほぼ完ぺきに整いました。

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左リアからの見下ろしアングル。直列4気筒&スーパーチャージャー、そしてミッドシップのリア駆動ということで、私の愛車( https://modelfactoryhg.blog.fc2.com/blog-category-6.html )とも共通点が多く、楽しい製作となりました。

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フレームの歪みを直した甲斐あって、カウリングもピッタリとハマってくれました。次回は、完成写真をご紹介します。


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プロフィール

HIGH-GEARed

Author:HIGH-GEARed
奈良市在住、スケールモデル販売業者「モデルファクトリーハイギヤード」の製作担当兼代表をしております。

また、渡辺真郎の名前で、モデルアート社出版『月刊MODEL Art』、『艦船模型スペシャル』、イカロス出版『モデリングガイド』等の模型雑誌の作例記事や連載企画、考証記事を書かせていただいております。

このところ、無記名のコメント(名無し、通りすがり)などが増えております。HN記載のない投稿は全て削除しますので、ご注意ください

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