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1/24『ザウバーメルセデス C9』完成

本日は、1/24『ザウバーメルセデスC9』の完成写真をご紹介します。

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1/24『ザウバーメルセデスC9』、右サイドからの全景。『ザウバーメルセデスC9』は、スイスのコンストラクター「ザウバー・モータースポーツ・AG」がメルセデスベンツとジョイントし、1987~1990年にかけてWSPCにエントリーしていた、グループCスポーツプロトタイプカーで、1989年のコンストラクターズタイトルとドライバーズタイトル、さらに『ル・マン24時間耐久レース』での優勝の3冠を達成しました。

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『ザウバーメルセデスC9』といえば、ヨッヘン・マスとジャン・ルイ・シュレッサーをイメージされる方が多いと思いますが、今回はル・マン優勝の63号車ではなく、(レース二日目のトラブルで)惜しくも2位に沈んだ61号車を製作しました。

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61号車の特徴は、右側のテールランプ周りとドアミラーがオレンジに塗られていることで、個人的には色のバランスが最も美しいと感じています。61号車のドライバーは、WSPCでも最終戦までチャンピオンを争ったマウロ・バルディを筆頭に、ケニー・アチソン、ジャンフランコ・ブランカテリを加えた3名で、全員がF-1経験者というラインナップでした。

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1/24スケールの『ザウバーメルセデスC9』は、タミヤとハセガワから発売されていますが、今回製作したのはタミヤキットで、1988年のAEGカラーの限定再販キットを使用しました。このキットは純正エッチングパーツが付属していて手軽にディテールアップできるのがウリですが、1989年シーズンのマーキングは付属していないので、ミュージアムコレクションのデカールD820『メルセデスC9ザウバー'89ル・マン&鈴鹿』を使用し、年式の違いによる外観上の相違点(吸気ルーバーの有無やブレーキ冷却ダクトの形状)を改めました。

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ボディはボンネットパネルの合わせ目を消したのち、ドア周りなどの筋彫りをラインチゼルで掘り足してから黒サフで立ち上げ、シルバーにはMr.カラーの104番『ガンクローム』を、(クアトロポルテのシンナーで希釈して)使用しました。クリアーコーティングは、ガイアノーツのEXクリアーで行っていますが、シルバーの上に直接重ねるとメタリックの発色が曇ってしまうので、デカール貼りの前にクリアーとシルバーを1/1程度の割合で混ぜたものを一層、挟むことで対処しています。(研ぎ出しはバフレックスとMr.コンパウンドの細目と極細で行いました)

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アンダーパネルの様子。1989年シーズン、8戦中7勝を誇った『ザウバーメルセデスC9』ですが、マシンの設計自体には特筆すべきものはなく、シャシーもこの時代には旧式化していたアルミハニカムモノコックでした。――にも関わらず、これほどの活躍ができた理由は、熟成度の高さからくる信頼性と、メルセデスベンツから提供された制御システムの貢献度が大きいようです。

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タミヤのグループCカーキットの良いところは、リアカウルを外す事ができ、完成度もエンジンやミッション、フレームなどのメカニズムを楽しめる点にあります。

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内部には、純正エッチングパーツでタービン上の遮熱板やインタークーラーのコアなどを追加しました。ディテールアップはその程度ですので、実車のような密度感はありませんが、タミヤ特有の省略の巧さ? というか、実物がどういう仕組みになっているのかを知るのに最低限なパーツ構成となっています。

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奥に写っているブルーの車は、カーモデルに復帰して初めて製作したグループCカーの『クレマーレーシング・ポルシェ956 1984 http://modelfactoryhg.blog.fc2.com/blog-entry-1436.html』(昨年完成)です。同じグループCカーでも、ラジエーターの取り付け位置の違いや、それに伴うキャビン幅の違い、ウイングのセパレート構造などが良くわかります。

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これからも年一台程度のペースでグループCカーの製作を目指そうと思い、今年の春に再販されたばかりの『クレマーレーシング・ポルシェ962CK6 1989』を最近、購入しました。『ポルシェ962C』は、プライベートチームへのデリバリーで様々なバリエーションがあることが良く知られていますが、中でもクレマーレーシングのマシンは独創性あふれるモディファイを数多く行っていて特徴のある姿をしているので、いまから製作がとても楽しみです。

(次回も、プライベート作品をご紹介します)

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1/24『ザウバーメルセデス C9』製作 後編

本日は、前回に引き続いて1/24『ザウバーメルセデス C9』の製作をご紹介します。

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前回で、各パーツを個別に塗り分けたところまでをご紹介しました。タミヤのグループCカーのキットは、パーツ数をなるべく減らす工夫がなされているため、多くのパーツは単体で塗装していますが、エンジンブロックとミッション、アップライトやウイングステーなどは(合わせ目処理が必要になることから)組み立ててから塗装しました。

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これは、シャシーにエンジンと足回りを組み込んだ状態。『ザウバーメルセデスC9』はアルミハニカムモノコックですので、カーボンファイバーが使用されている部分はそれほど多くないのですが、アンダーパネルやブレーキ冷却ダクト周りにはケブラーカーボンが使用されているので、前回のタミヤ1/24『三菱パジェロ パリ~ル・カップ92 http://modelfactoryhg.blog.fc2.com/blog-entry-1687.html 』製作時に調色したオリジナル塗料を使用しました。

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キャビン周りは、基本部分がバスタブ構造で一体成型され、シンプルながらも実感的な表現となっています。写真右側はドライバーシートで、パーツ表面に施されているシートベルトのモールドを一旦全て削り取り、(限定キット付属の)エッチングパーツとベルト用フィルムを組み合わせて仕上げました。

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組み上がったキャビンを後ろ側から見た様子。アルミモノコックの塗装は、バルケッタカラーのbc018『フラットアルミ』によるものです。また、バルクヘッドと一体化したロールケージは、(レーシングオン誌などの実車写真を参考に)ブルーとネイビーブルーで調色しました。(ダッシュボードの塗り分けは、当時の車載映像などを参考にしています)

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これは、ロールケージとリアサスペンションを繋ぐスペースフレームの一部ですが、ダンパー&スプリング、更にはプッシュロッドのベルクランクまでが一体成型となっています。パーツ分割が少なく、強度も保てるので嬉しい構成ですが、そのぶん塗り分けが雑になりがちなので、慎重に作業しました。

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塗装を済ませたバルクヘッドフレームを取り付け、一体成型のインタークーラーや給油パイプ、リザーバータンクなどを取り付けた様子。古いキットとはいえ、タミヤ製だけに精度が高く、こうした複雑なパイピングやフレームワークも調整なしで一発で位置が決まりました。

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その後、キャビンをシャシーに取り付け、タービンやオイルクーラーなどの補器類を取り付けました。エンジンは、ライバルの『ジャガー XJR-9』などと比べるとかなり小型で繊細な印象を受けますが、実車では(見た目に反して)アメリカンOHVのようにバラついた野太いサウンドを奏でていたのが印象的でした。

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こちらはフロント周り。サスペンションは、(完成後に見えなくなるところとあって)幾分シンプルな構成ですが、ブレーキダクトの奥まった部分や、ザウバーメルセデスC9の特徴でもあるフロントラジエーターが再現されています。

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リアウイングは、純正エッチングパーツにエンドプレートが含まれていたので、それを使用しました。また、ウイング本体は実車では半艶のカーボン地ですが、模型的に艶のメリハリがある方が映えるかと思い、あえて艶消しブラックで塗装しました。

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最後に、タイヤ&ホイールと、純正エッチングパーツによるタービン上の断熱パネルを取り付け、シャシーは無事完成となりました。次回は、完成写真をご紹介します。


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1/24『ザウバーメルセデス C9』製作 前編

今週はモデルアート社出版『艦船模型スペシャルNo73』の作例製作に取り掛かっておりますことから、本日も先週に引き続いてプライベート作品の製作の様子をご紹介します。

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先週は1/700の客船模型をご紹介しましたが、今週は1/24のカーモデルをご紹介します。これは、今年5月の静岡ホビーショーでの出展に向けて製作していた、タミヤの1/24『ザウバーメルセデス C9』です。キットは既に絶版となっていますが、奈良模型愛好会の、とみたけさんに融通していただきました。

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1/24の『ザウバーメルセデス C9』は、タミヤとハセガワから発売されていますが、ハセガワがプロポーションキットであるのに対し、タミヤはエンジンやミッション、足回りなどが再現された玄人好みの構成になっています。また、今回使用した限定版では、ステンレス製の純正エッチングパーツも付属しており、より充実した内容で製作することができました。

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このキットは1988年のル・マン24時間耐久レースにエントリーした、AEGカラーのマシンを再現しているのですが、実はこのマシン、予選中のトラブルによって決勝レースを棄権しているため、翌1989年に総合優勝を遂げたシルバーアローのカラーリングで製作しました。マーキングにはミュージアムコレクションのデカールD820『メルセデスC9ザウバー'89ル・マン&鈴鹿』を使用し、外観上の異なる点(吸気ルーバーの有無やブレーキ冷却ダクトの形状)を改めました。

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カウリングについては、ボンネットのパネルのみが別パーツとなっているため、この部分のみ合わせ目の処理が必要になりました。

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処理後のボンネットパネル。隙間は流し込みセメントで溶かしたプラで大まかに塞ぎ、消え切らない部分はタミヤ瞬間接着剤 イージーサンディングで埋めました。その後、黒サフを吹いて1000番程度のペーパーでサンディングすれば下地塗装は完了です。

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『ザウバーメルセデスC9』のル・マン仕様の特長として目立つ部分が、フロントタイヤ上のルーバーのカバーです。タミヤの通常キット版ではメタルテープで塞ぐように指定されているようですが、限定版にはエッチングパーツが付属しているため、それを使って綺麗に処理することが出来ました。

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シルバーアローのボディカラーは、カーモデルライターのken-1さん( https://blogs.yahoo.co.jp/ken1_lpjr )から以前教えていただいた、Mr.カラーの104番『ガンクローム』を、クアトロポルテのシンナーで希釈して使用しました。少し白っぽいシルバーは、ベンツのイメージにピッタリで大満足です。

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シャシーは一体成型でボディとの合いも完璧ですが、アンダーパネル上部には押し出しピン跡が結構目立つので、ひとつひとつパテで埋めました。

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その他のパーツ類は、いつものように全て個別に塗装した上で組み立てます。次回は、車体の組み立ての様子をご紹介します。


●業務連絡
1/700ニミッツ級およびアイオワ級お見積もりのお客さま、ご依頼書およびデータディスクの方が到着いたしましたのでお知らせします。
詳細をお見積もりのうえ、改めて見積書を郵送いたしますので、もうしばしお待ちくださいませ。



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プロフィール

HIGH-GEARed

Author:HIGH-GEARed
奈良市在住、スケールモデル販売業者「モデルファクトリーハイギヤード」の製作担当兼代表をしております。

また、渡辺真郎の名前で、モデルアート社出版『月刊MODEL Art』、『艦船模型スペシャル』、イカロス出版『モデリングガイド』等の模型雑誌の作例記事や連載企画、考証記事を書かせていただいております。

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