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1/350航空母艦『アークロイヤル91』完成 その2(左舷側)

艦船模型製作代行のご依頼をいただいて製作していた、メリットインターナショナルの1/350イギリス海軍航空母艦『アークロイヤル91』が完成しました。

本日は完成写真の第二弾として、右舷側のディテールの様子をご紹介します。

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1/350イギリス海軍航空母艦『アークロイヤル91』、左舷艦首側からの全景。今回は艦載機を満載していることもあって、アイランドとは逆サイドから見る方が高密度感を楽しめます。

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1/350イギリス海軍航空母艦『アークロイヤル91』、左舷艦尾側からの見下ろしアングル。艦載機は合計27機を搭載し、起倒式マストは全て倒した状態でセッティングしました。

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左舷艦首付近のクローズアップ。遮風柵とカタパルト&リールにはテトラモデルのエッチングを使用していますが、今回はエッチングによるディテールアップのほかに、ラインチゼルにて伸縮接手のモールドを書き入れる処理も行いました。

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また、飛行甲板上の白線標示も全て塗装による表現です。艦橋前後の40mm8連装ポンポン砲のブルワークも、キットのプラモールドを削り取り、全てエッチングに切り替えました。

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艦中央部の様子。内火艇は上部構造物はもちろん、内部も全てテトラモデルのエッチングによるもので、ベンチ状シートや操舵輪のディテールを追加しています。

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艦橋左舷側の様子。前部の整流装置と操舵室、防空指揮所はエッチングに切り替え、煙突の内部表現も行いました。また、1941年仕様に合わせた防弾板の追加や、居住区の増設なども同時に行っています。

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煙突の左わきには、折り畳み式の見張り台が設置されています。40mm8連装ポンポン砲やその他の対空兵装、更には観測機器類も全てテトラモデルのエッチングに切り替えました。

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艦載機群の先頭に配置しているのは、艦上戦闘機『フェアリー フルマー』です。後部に航法士席を持つ複座式の戦闘機で、日本海軍の航空隊とは、セイロン沖海戦において渡り合うことになりました。(日本側はこの機種を『スピットファイア』と誤認していたそうです)

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続いては、艦上爆撃機『ブラックバーン スクア』です。資料によっては『スキュア』と表記されている機体で、急降下爆撃機でありながら、戦闘機としての空中線能力も求められた結果、どちらの性能も中途半端なものとなりました。風防の前端部が、ほぼ垂直に近いくらいに切り立っていることと、尾翼が互い違いに配置されていることが特徴です。

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さいごは、艦上攻撃機『フェアリー ソードフィッシュ』です。鋼管羽布張りの複葉構造に、解放式のコクピットというローテク機ですが、イタリア戦艦や、ドイツ戦艦『ビスマルク https://modelfactoryhg.blog.fc2.com/blog-category-24.html 』で大きな戦果を挙げました。ローテク故の信頼性の高さに加え、飛行速度の極端な遅さが対空砲火の狙いを狂わせたとも言われています。

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『アークロイヤル91』は、舷側から格納庫側面にかけての造形が非常に滑らかにまとめられているため、ある意味、シンプルな印象を受けてしまいますが、側面の開口部から覗く内部通路や艦載艇の収納スペースは機能的な構造美を見せてくれます。

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また、艦尾の飛行甲板後端部の張り出しや、展望台のような係留作業甲板はたいへん魅力的です。艦首と艦尾に配置された、ヴィッカース 0.5インチ四連装機銃もテトラモデルのエッチング&真鍮挽物パーツに切り替えたことで、非常に精密感のある仕上がりとなりました。


以上で1/350航空母艦『アークロイヤル91』の完成写真の紹介を終わりますが、更に大きい写真で見たいという方は、こちらのアドレスに倍程度のサイズの写真を掲載しておりますのでぜひクリックしてご覧ください
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http://nabeck.web.fc2.com/nakaisama59hd.htm

今回の1/350航空母艦『アークロイヤル91』は、テトラモデルのパーツセットの充実ぶりから、機械的な美しさにウェイトを置いたディテールアップが可能になり、実艦の造形のシンプルさを感じさせない密度ある仕上がりとなりました。また、風防をエッチングに切り替えた艦載機群も個性的な機能美を引き立たせるのに大きく貢献してくれたと思います。

1/350ではなかなか見ることができないイギリス空母を、非常に充実した内容にてご依頼いただきましたお客様に、この場を借りて心より感謝を申し上げます。

長い製作記をご覧いただき、まことにありがとうございました。


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No title

カッコ良すぎます。
特に艦尾の構造が美しすぎて見ていて飽きません。

Re: No title

>>>けんちっくさん
ご覧いただきありがとうございます。そうなんですよ~、おっしゃるように飛行甲板後端部の張り出しがたまりませんよね~(笑)
戦艦もそうですが、空母もそれぞれのお国柄が出るのが面白いですね~。まだ先ですが、1/350のグラーフ・ツェッペリンも製作予定にありますので、また製作の様子をご覧いただければと思います。
プロフィール

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Author:HIGH-GEARed
奈良市在住、スケールモデル販売業者「モデルファクトリーハイギヤード」の製作担当兼代表をしております。

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