FC2ブログ

1/350戦艦『霧島』製作中 その20(完成)

艦船模型製作代行のご依頼を受けて製作をつづけていた、アオシマのアイアンクラッドシリーズの1/350戦艦『霧島』が無事に完成しました。

本日は完成写真を御紹介します。

今回の製作は当工房でもあまり例がない程に豪華な仕様となりましたので、いつもより少し大きい写真で掲載して参りたいと思います。


bgnakaisama196.jpg
アオシマ製アイアンクラッドシリーズの1/350戦艦『霧島』の全景。最近、リテイクキットが発売になったばかりの1/350戦艦『霧島』ですが、キット自体は従来品を使用し、最上甲板や艦橋などの必要な部分にはリテイクパーツを使用しました。

bgnakaisama197.jpg
ディティールアップに使用したパーツでは、霧島専用のものはアオシマ純正の『1/350 戦艦 霧島 1942 専用エッチングパーツ』のみで、あとは基本的には金剛用パーツ(オマケ程度に霧島用パーツが少し追加されている)となるホワイトエンサインモデルズの『金剛型戦艦用エッチングパーツセット』をメインに使用しています。

bgnakaisama198.jpg
その他、使用したパーツは列挙するとキリがありませんが、せっかくですので全てを以下に記載します。

アオシマ『日本海軍 戦艦 金剛型 共通手摺&艦上構造物エッチングパーツ』、新撰組『戦艦霧島用木製甲板』、ポントスモデル『日本海軍戦艦大和1945ディティールアップセット(高角砲と機銃身の部品取り用)』、レインボーモデル(以下11点)『25mm連装機銃』、『IJN海軍艦艇用ガードレール(ジャッキーステー)』、『モンキーラッタル』、『日本海軍艦艇用 空中線・速力信号標』、『日本海軍 アンカー&アンカーチェーン1』、『日本海軍艦艇用 水密扉セット』、『日本海軍航空機用セットII』、『日本海軍 デリック&クレーンセット1(金剛型用)』、『日本海軍 ケーブルリール&ウインチ』、『大型艦用ボートダビット』、 Genuine model(以下6点)『日本海軍汎用甲板艤装品セット』、『日本海軍大型艦用甲板通風筒セット』、『日本海軍弾薬箱セット』、『日本海軍大型艦用舷梯セット』、『日本海軍大型艦用係船桁セット』『日本海軍大型艦用甲板艤装品セット』、ベテランモデル(以下2点)『日本海軍観測装置セット』、『日本海軍探照灯セット』、アライアンスモデル(以下2点)『IJN海軍艦艇用軌条とターンテーブル』、『日本戦艦 ネームプレート CA CL CV BB&菊花紋章』、KAモデル『救命浮標』、マスターモデル『日本海軍36cm主砲身』、フジミ(以下2点)『旧日本海軍艦船用汎用ジャッキステー』、『旧日本海軍艦艇用ボートセット』、ハセガワ(以下3点)『日本海軍艦載艇セットA』、『日本海軍艦船装備セットA』、『日本海軍艦載水上機セットA』、エコーモデル『リベット&シルヘッダー』、『精密チェーン』などです。(製作中、その都度必要なものを付け足したので、ひょっとしたら抜けているものがあるかもしません)

bgnakaisama199.jpg
アオシマの1/350戦艦『霧島』は、専用に用意されているパーツがあまり多くはないので、汎用パーツをメインに使用し、既存パーツにない部分は自作も交えつつ作業を進めました。もともとディティール面に関しては比較的シンプルなアオシマキットとあって、細かなディティールを充実させていくにはかなりの作業量を求められましたが、徐々に密度が増していく様子からは、大きな充実感を得ることができました。

bgnakaisama200.jpg
航空作業甲板はホワイトエンサイン製パーツにエッチングが含まれていましたが、非常に薄くて事後変形などが心配されたので、キットのモールドを全て落として飛行木運搬軌条、リノリウム押さえ等を追加してディティールアップしました。搭載機はハセガワの艦載水上機セットのパーツを使用し、風防やフロート支柱などをレインボーモデルのエッチングパーツに換えています。

bgnakaisama201.jpg
前甲板の2基の主砲塔は旋回&俯仰が可能です。甲板には新撰組の木製甲板を使用し、通風塔やボラード、ウインチやパラベーンをGenuine model製パーツに、ホーサーリールはレインボーモデル製のパーツに交換してメリハリと機能感を演出しました。

bgnakaisama202.jpg
艦橋側面付近を側面から見た様子。港や錨泊地で霧島に近づく僚艦から見た姿はこのような感じだったのではないか?と思わされるアングルです。艦橋はこの角度で見ると伝声管が大変目立ちます。この伝声管を含め、艦橋上の各階層に置かれた双眼望遠鏡や観測装置にはベテランモデルのレジンパーツを使用しました。

bgnakaisama203.jpg
艦橋を左舷上部から見下ろした様子です。双眼鏡のように人の大きさをイメージさせてくれるパーツが精密に出来上がっていると、防空指揮所がいかに高いところにあるかを実感します。

bgnakaisama204.jpg
逆方向からの様子。艦橋の窓ガラスは、お客様のご希望で敢えて追加していません。吹き抜けの多い日本戦艦特有の多層式艦橋からは、高層建築のような構造美を感じることができます。

bgnakaisama205.jpg
艦橋後部から煙突、後部マストにかけての様子。煙突周りの探照灯はベテランモデルのレジンパーツを使用し、架台のトラス構造も複雑で魅力的です。後部マストに取り付けれたクレーンはレインボーモデル製のパーツで、外周にびっしり貼られた接続プレートが見所です。煙突外側のジャキーステーは汎用パーツを使用して仕上げました。

bgnakaisama206.jpg
左舷後部から中央構造物付近を見た様子。舷側の副砲郡も真鍮挽き物パーツに交換し、舷側に振り出させた9メートルカッターにはクライプバンドと縄梯子を取り付けました。ダビット本体もレインボーモデルのパーツに交換し、カッター本体にはフジミパーツを使用しているので、艦載艇類は全て社外パーツで仕上げたことになります。

bgnakaisama207.jpg
後部艦橋と後部マストの様子。地味ではありますが、なかなかにディティールアップしがいのある部分です。第二煙突両脇には搭載機の予備パーツと応急材を格納した様子を再現しました。 内火艇はハセガワの『艦載艇セットA』のパーツを使用し、付属のエッチングパーツを使って過不足のないディティールを再現することができました。(水雷艇の煙突のみ、真鍮パイプを切ったものに交換しました)

bgnakaisama208.jpg
25m連装機銃は銃座にレインボーモデルのエッチングのパーツを使用し、銃架にはハセガワのプラパーツ、銃身にはポントスモデルの真鍮挽き物パーツを使用した3社3材質のコラボ作品になりました。銃座のグレーはつや消しと相補施し、銃身と銃架は艶を残して質感の違いを演出するなど、凝った仕上がりとしています。

bgnakaisama209.jpg
12.7cm連装高角砲と9メートルカッターの様子。12.7cm連装高角砲はベテランモデル製ですが、このパーツは現在入手が困難となっているため、同パーツが封入されたポントスモデルの『日本海軍戦艦大和1945ディティールアップセット』の中から部品取りをしました。(機銃身の挽き物パーツも同様の方法で使用しています)

bgnakaisama210.jpg
第三主砲搭右舷側に配置された零式観測機。機銃と同様に、飛行機もプロペラの部分のみ艶を残して金属感を損なわないような塗装を施しました。写真では少々わかりづらいですが、零観の後部座席には機銃も装備しています。

bgnakaisama211.jpg
同じく、零式三座水上偵察機。星型エンジンのシリンダーや風防の細かさなどが見所です。この角度だと、機体とプロペラの質感の違いも良くわかります。

以上で戦艦『霧島』の完成写真の紹介を終わりますが、更に大きい写真で見たいという方は、こちらのアドレスに倍程度のサイズの写真を掲載しておりますのでぜひクリックしてご覧ください
↓↓↓
 http://nabeck.web.fc2.com/nakaisama05.htm

当工房の1/350戦艦建造においても、今回の霧島は特筆すべき内容になりました。 これ以上はない充実した内容にて製作をご依頼いただきましたお客様に、この場を借りて心より感謝を申し上げます。


当ブログは、艦船模型のブログランキングに参加させて頂いております。

この記事をご覧いただきました皆様には、応援として下記バナーを一回クリックしていただけましたら、幸いです。
↓↓↓


艦船(模型・プラモデル) ブログランキングへ
(いつもご投票いただき、ありがとうございます)

艦船模型製作代行のご依頼は、モデルファクトリーハイギヤードへ!
↓↓↓
mfhbana.jpg

モデルファクトリーハイギヤードが主催する
艦船模型と飛行機模型の完成品販売webショップ『CHERRY&ANCHOR』
↓↓↓
crbana.jpg
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

素晴らしい!

あっという間の完成ですね!
さすがプロ・・時間が掛かっていてはお仕事になりませんからね。
その上、いくら写真を拡大しても荒がありません。特にエッチングパーツの取り付けは本当にどうしているのか!?
瞬間接着剤の取り扱いと言うかどのメーカーのどの種類を使用され、度の様な道具をお使いなのか一度開示して頂けたらと思います。
是非一度動画をアップして頂きたいくらいです。(企業秘密かな?)

ちょっと質問いいですか?
実はホーネットCV‐8を作成中ですが、飛行甲板の中ほどと先端付近に柱状の物がずら―っと並んでいます。これはなんでしょうか?普通はネットがありますよね。
このキットを作製する時、これは省略して良いものなのか?省略するなら穴埋めが必要です。それとも再現しておいた方が良いものか、塗装はどうするか?資料がまったくないので、もしご存知でしたらご教授お願いできますでしょうか。
追伸
ビスマルク期待しています!

ありがとうございます<(_ _)>

>>>シロプリさん
コメントありがとうございます!実は以前にビスマルクの件でコメントを頂いてから、こっそりブログ毎日拝見しておりました(笑) コメントを入れよう・・・入れよう・・・と思いつつ機会を逃しておりまして申し訳ございません(^_^;) 1/200ホーネットはもちろんですが、クルーズ客船や天保山港のネタも多く、水彩画(←妻が絵を描くもので)など興味が尽きませんので、これからも改めましてよろしくお願いいたします。

エッチングパーツ用の接着剤は実はこれと言って拘りはないのですが、セメダインの『ゼロタイム ゼリー状』か、『アロンアルファ ゼリー状』を使うことが多いです。接着剤のパーツへの付け方は虫ピンを使ったり、0.2ミリのシャーペンの芯を使ったりしてなるべく付けすぎないように気を付けています。
ホーネットの柱状のものですが、どの部分が少しわからなかったもので、もしよろしければブログの方などで写真などでご案内いただけましたら助かります。(私自身はあまり米空母の資料は持っていないのですが、友人にかなり詳しい者がおりますので参考になればと思います) 

ちなみに奇遇なんですが、私も来月の製作予定に1/700の『CV-8ホーネット(飛行甲板上にドーリトル隊再現)』と1/350『伊400』の製作を予定しています。製作の際にはぜひブログを参考にさせていただきますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

ビスマルクは年明け頃にまた長大な製作記掲載を予定しておりますので、こちらもご覧くださいませ(←こちらもシロプリさんのブログを参考にさせていただきます)

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

マスマス・・凄いぞ・・霧島。
昭和8年の観艦式ではお召艦にもなった霧島・・・・・今度制作の折は~お召艦バ~ジョンの再現も是非見てみたい。
砲塔から艦首にかけての天張り艦船もいいもんですよ~(笑い)

Re: No title

>>>非表示コメントの方
早速動いていただき、ありがとうございます。件につきましてはまた改めましてご連絡しますので、しばしお待ちくださいませ<(_ _)>

Re: No title

>>>大和魂さん
ありがとうございます。大和魂さんにそう仰っていただけると嬉しくて舞い上がってしまいます(笑)
お召し艦バージョンは良いですね!天皇旗を掲げた作品はなかなか見る機会がありませんし、比叡が発売される事があれば、そちらでも再現してみたくなりそうです。
天幕張りはキャンパス特有の質感再現がキモになりそうですね。光が透けて甲板上の構造物がボンヤリ照らされている状況を再現できたら更にリアリティがアップしそうです。

霧島・・。

失礼しました・・・観艦式のお召艦は・・昭和5年の10月でした・・お詫び~。
本艦はソロモン開戦で二夜に渡っての壮烈な夜戦が史実に残ってますね。

Re: 霧島・・。

>>>大和魂さん
昭和5年ともなりますと、霧島の姿も全く違いそうですね(笑) 第三次ソロモン海戦で戦った艦は全て好きでして、中でも比叡には思い入れが深いので、1/350で出てくれないものかな~?などと思っております(←霧島ベースに改造するような甲斐性がありませんが【汗】)

お返事~・・。

アハハ~・・そうなんです。
前後二本のマストに・・箱がくっつきだした時代の形状ですからね~・・・大戦での見慣れた姿とは違いますよ~・・それも・・面白いんですが~・・筑波航空隊への遺品の中に提供されている生写真が~大戦前の艦影が多くてね~艦名を識別するのが~大変なんですワ~・・。

Re: お返事のお返事~・・。

>>>大和魂さん
たしかにネイバルホリデー時代の戦艦群も第一時代戦期のシンプルな戦艦の魅力があっていいですね。なかなかキットには恵まれませんが、三笠以降~金剛以前のマイナーな日本艦も結構好きです(笑)艦名識別は大変そうですが、貴重な資料でしょうし詳細な解析に期待しております(笑)
プロフィール

HIGH-GEARed

Author:HIGH-GEARed
奈良市在住、スケールモデル販売業者「モデルファクトリーハイギヤード」の製作担当兼代表をしております。

また、渡辺真郎の名前で、モデルアート社出版『月刊MODEL Art』、『艦船模型スペシャル』、イカロス出版『モデリングガイド』等の模型雑誌の作例記事や連載企画、考証記事を書かせていただいております。

このところ、無記名のコメント(名無し、通りすがり)などが増えております。HN記載のない投稿は全て削除しますので、ご注意ください

インターネット上とはいえ、人間同士の交流の場としてコメント欄を公開しておりますので、マナーをお守りいただき、フェアなお付き合いをよろしくお願いいたします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR