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1/700海上自衛隊護衛艦『DDH-183 いずも』(フルハルモデル)製作記 その3

艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/700海上自衛隊護衛艦『DDH-183 いずも』を製作中です。

本日は、船体主要部の製作の様子をご紹介します。

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吃水線上の船体上部のパーツは、左右分割の舷側部をフレームで繋ぎ、艦首と艦尾を箱組みする構成になっています。右舷後部の外式エレベーター周りの外板も一体成型となっている一方で、内部の壁面のみは別のブロックとして製作し、内側からはめ込む仕組みです。

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船体上部の組み立てを終えた様子。この部分については、ウォーターラインシリーズのキットと全く同じ構成ですが、吃水板を取り付けない関係で、船体の強度は若干不足気味です。

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こちらはフルハルキット用の限定船底パーツです。以前にイカロス出版の作例( https://modelfactoryhg.blog.fc2.com/blog-entry-1716.html )を製作したときにも書いたのですが、ハセガワのフルハルキットは、船底の合いがあまり良いとはいえないうえに、バウソナーは左右分割で別パーツ構成になっているため、修正にはかなりの手間を要しました。

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また、船体上部との接着面積も極めて小さいので、内側にプラ板で補強を施したうえでエポキシ接着剤を充填するなどして、強度を稼ぐ措置も行いました。

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接着部分に軽くサーフェイサーを吹いてみると、合わせ目のライン(赤い矢印)がはっきり出たので、そのラインに沿って瞬着パテを盛り、サンディングを行いました。その作業の際には、外板継ぎ目のモールド(緑の矢印)を痛めてしまいがちですので、予め分厚いテープできっちりと保護しておきました。

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黒サフを吹いて瞬着パテを盛り、再び黒サフを吹いてからサンディングを行い、合わせ目が消えるまで磨き込んだ様子。合わせ目付近に残った黒い部分は、パテで埋められた部分で、下回りのヒケも同様の方法で処理しました。

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合わせ目とヒケの処理を終え、再び黒サフを吹いて表面を整えた様子。私は会社勤めをしていたときに、家電ハウジングの試作品の下地処理や、モックアップ品の仕上げの仕事を経験していたこともあって、こうした修正&表面処理は得意としています。

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続いて、スクリューシャフトや舵、ブラケットなどを取り付けて塗装に移ります。(黒サフの下地は、吃水線の黒ラインやバウソナーの塗色としてそのまま活用しました) あと付けした舵などは赤成形のままですので、透け防止のために再び黒サフから立ち上げ、吃水線下にはオキサイドレッド下地も併用しました。

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塗色は、説明書の塗装指示の通り、外舷部を『灰色2704』、飛行甲板を『滑り止め塗装部色』、それ以外の平面部を『暗灰色2705』にて塗り分けました。

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左舷外周部の白線は(車止め状の)ストッパーと重なるため、デカール表現ができません。そこで、今回は(垂直に立ち上がっている部分も含めて)白塗装で再現しました。


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1/700海上自衛隊護衛艦『DDH-183 いずも』(フルハルモデル)製作記 その2

艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/700海上自衛隊護衛艦『DDH-183 いずも』を製作中です。

本日は艦載機や艦載車両の塗装作業と、完成写真をご紹介します。

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ゲートやバリの除去を終えた艦載機と艦載車両は、まず、下地を黒で隠蔽しました。こうすることで光の透過を防ぎ、重量感を演出することが出来ます。

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艦載車両は、黒下地に続いて、グレー、ホワイトの順番で薄塗りを繰り返して段階的に明度を上げ、クリーム色を重ねた上にイエローを塗ることで、ムラのない発色を演出しました。ハセガワの艦載車両は、モールドがとても繊細なので、筋彫りや細かいディテールを埋めてしまわないように、慎重に塗装しています。

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これは、キットに付属している陸自車両で、写真左側が『73式特大型セミトレーラー+PAC3』、右側が『3.5tトラック』です。車体は陸自専用色の518番『OD色2314』に塗装し、幌の部分は12番の『オリーブドラブ(1)』で塗り分けました。

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こちらは艦載車両で、写真奥の左側から『艦上自走式クレーン』、『高所作業車』、中央左から『艦上牽引車』、『フォークリフト』、『艦上清掃車両』、手前左から『P-25J 艦載救難作業車』、『ヘリコプター牽引装置(電動ハンドラー)』です。救難作業車にはデカールも付属しており、マーキングもシャープに決まりました。

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ハセガワの『いずも型』のキットは、艦載機や車両用のマーキングが充実していることが利点ですが、そのぶん、作業は繊細になりがちですので、今回は(万が一の失敗に備えて)予備のデカールをアフターサービスで取り寄せておきました。限定キットのデカール代金は割高なので負担は大きいのですが、こういう準備をしておくと心理的に安心感があります。

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『SH-60K シーホーク』の完成写真。機体色は艦載車両と同様に黒から立ち上げ、Mr.カラーの338と325のツートンで塗装しました。ローターは純正エッチングに切り替え済みで、黒の表面塗装はキットの塗装指示どおりの仕上げになります。

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こちらは、より大型の『MCH-101』です。窓の多い機体ですので、キット付属のデカールによる表現力を存分に活かすことができました。

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さいごは、『MV-22 オスプレイ』です。海上自衛隊での運用を前提とした塗色で、塗装指示は上記2機のヘリコプターと同様のツートン塗装となりました。これで、キットに付属している艦載機と艦載車両の製作は完了です。

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次回は船体の製作です。1/700のフルハルキット特有の処理についてもご紹介して参りますので、ぜひご覧ください。


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1/700海上自衛隊護衛艦『DDH-183 いずも』(フルハルモデル)製作記 その1

艦船模型製作代行のご依頼をいただき、1/700海上自衛隊護衛艦『DDH-183 いずも』を製作中です。

本日より、製作の様子を順番にご紹介して参りますので、ぜひご覧ください。

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1/700の『DDH-183 いずも』は、ハセガワとピットロードから発売されていますが、今回、製作に使用しているのは(お客さまからお持ち込みいただいた)ハセガワキットです。この『フルハルスペシャル』は、ウォーターラインシリーズのキットに船底パーツをセットしたもので、限定販売の製品になります。

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こちらはキットに付属の純正エッチングパーツで、手すりやネット、ヘリコプターのローターなどをディテールアップ可能です。

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お客さまからは、ファインモールド製のナノドレッドシリーズのファランクスもお持ち込みいただいたので、こちらも使用する予定です。

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ハセガワのキットは、船体上部と船底の合わせ目の処理に苦労するので、そちらを進めながら、艦載機や艦載車両などの製作を並行して行って参ります。これは、オスプレイと車両群が収められたランナーで、(キット付属のアクセサリーとして)2枚が付属しています。

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続いては艦載ヘリのランナー。MCH-101とSH-60Kを、それぞれ2機ずつ製作します。

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なお、車両は、高所作業車やクレーン車、フォークリフトやハンドラー、救難車などの艦載車輛だけではなく、陸上自衛隊の73式トレーラーや、3.5tトラック搭載のPAC3なども含まれ、非常に賑やかな構成となっています。

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付属の車両群の塗装前の様子。これらの車両は陸自車両のグリーン系から、クレーン車などのイエロー系、救難車のホワイトなど、鮮やかな色合いで飛行甲板を彩ってくれます。

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艦載機は、写真上側から『MV-22 オスプレイ』、『MCH-101』、『SH-60K』の順で、3機種(計6機)を搭載します。

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ハセガワの艦載機は、操縦席の窓周りをデカール表現できる点が魅力です。それらのマーキングや塗装の様子は、次回ご紹介いたします。


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1/350戦艦『大和』完成

艦船模型製作代行のご依頼をいただいて製作していた、タミヤの1/350戦艦『大和』が完成しました。

本日は、完成写真をご紹介します。

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1/350戦艦『大和』、右舷前方からの全体像。ベースキットにはタミヤのリニューアルキットを使用し、ディテールアップにはポントスモデル、ライオンロア、フライホークモデルの各スーパーディテールアップセットを用意しました。また、これらのパーツで補えない部分は、ファインモールド、アドラーズネスト、Genuine model、ベテランモデル、ファイブスターモデル、レインボーモデル、KAモデル、アライアンスモデルなどの汎用パーツを贅沢に投入し、ディテールバランスを整えています。

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1/350戦艦『大和』、右後方からの全体像。今回の製作においては、艦載機の配置や舷梯の展開状態に加え、外舷色の色味などもお客さまとじっくりと協議をし、細部に至るまで、お好みに合わせた作品に仕上げました。また、木製台座はモデルファクトリーハイギヤードオリジナルのオーク材(オイルフィニッシュ仕上げ)によるもので、作品の高級感を引き立てる仕様としております。

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艦首左舷側のクローズアップ。錨鎖甲板のボラードにはアドラーズネストの真鍮挽物パーツを使用し、旗竿も同じく、ポントスモデルの挽物パーツに切り替えました。また、船体舷側のモンキーラッタルは、プラモールドを削り取って、レインボーモデルの汎用エッチングに切り替えています。

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第一主砲法の様子。砲塔天蓋の手すりはもちろん、ジャッキステーも全てエッチングによる仕上げです。砲身はライオンロアの真鍮挽物砲身に切り替え、防水キャンパスも同社のレジンパーツに交換しました。

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第二主砲塔および、第一副砲塔のクローズアップ。第二主砲塔も、第一主砲塔と同様のディテールアップ内容ですが、六角形状の機銃座もエッチングに切り替えました。

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背負い式に配置された第一、第二主砲塔と第一副砲塔。「大和坂」の雰囲気も相まって、前部の砲塔配置は非常に迫力があります。木甲板部は、ポントスモデルの木製甲板シールを使用したもので、ワトコオイルで軽く色付けすることで劣化を防止すると共に、木製品ならでの味わいを演出しました。

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舷側のディテールは、舷外電路と舷窓のモールドを全て切削し、エッチングパーツに切り替えました。全部で500カ所ほどの舷窓を処理していますが、接着剤のハミ出しなどはありません。

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第一主砲塔の右舷側の舷梯は、お客さまのご希望で展開状態としました。舷梯本体はライオンロアのパーツですが、残念ながら舷門が省略されていたので、アライアンスモデルの汎用パーツで補填しました。また、単装機銃の土嚢はお客さまのお好みに合わせて省略し、代わりに真鍮帯金で自作した防弾板を取り付けています。

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前部艦橋を中心とした、中央構造物のクローズアップ。ディテールアップには、3社のスーパーディテールアップセットから、各メーカーの得意分野を「良いトコ取り」して仕上げました。かなり贅沢な製作内容ではあるのですが、最高のディテールバランスを得るには最も確実な方法でもあります。

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「大和」の中央構造物を右舷後部から見た様子。シールドなしの12.7cm連装高角砲は、ベテランモデルのレジンパーツを使用し、150cm探照灯も、同様にベテランモデル製パーツに切り替えました。

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シールド付き25mm機銃はファイブスターモデルのパーツセットでディテールアップを行い、シールドなしの機銃も(25mm、13mmともに)ファインモールド製パーツをベースに、銃身をポントスモデルの真鍮挽物銃身に植え替えました。

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15m測距儀先端のレンズ部&保護カバーは、お客さまにとっても思い入れの深い場所ということでしたので、ライオンロアのエッチングで立体感のある仕上げとしました。第一艦橋上下の整流装置もライオンロアのパーツで、組立難度は非常に高いものの、とても実感的な仕上がりが得られます。(防空指揮所の双眼鏡と伝声管は、ベテランモデルパーツによるもので、床面のグレーチング仕上げも手伝って、生き生きとしたイメージに仕上がりました)

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艦橋背面のラッタルおよび旗甲板、兵員待機所などの様子。シールドなし高角砲の木製操作台は、Genuine modelのパーツによるものです。また、探照灯の環座も、色彩的なコントラストを演出するために、木製をイメージした塗装を施しました。

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大和型戦艦特有の煙突のクローズアップ。ジャッキステーやラッタル、外周部の通路に加えて、内部の仕切りも再現されています。

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後部マストは、まるごとポントスモデルの真鍮挽物パーツに切り替えました。ポントスモデルのパーツセットには、多数の真鍮挽物パーツが含まれていますが、マストと機銃身は、ディテールアップ効果が抜群に高いポイントです。(舵柄信号標は、汎用エッチングで処理しました)

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シールド付き機銃と、高角砲増設甲板のクローズアップ。今回の製作においては、主砲身、副砲身、高角砲身、機銃身(25mm&13mm)など、全ての兵装の砲身を真鍮挽物パーツに切り替えました。また、構造物の水密扉や、ラッタル類も全て汎用エッチングパーツによる表現に変更しています。(写真下部に写っている係船桁も、真鍮挽物パーツによるものです)

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後部第三主砲塔と、第四副砲塔、そして後部艦橋の様子。爆圧対策が施された穴あきボラードや、弾薬箱などの小物もディテールアップパーツに交換済みです。タミヤの1/350戦艦『大和』リニューアルキットは、キットパーツの精度自体が非常に高いので、こうした小物類の交換は非常に効果的です。

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航空作業甲板は、ライオンロアの大判エッチングパーツを使用して床面の密度感を高めました。飛行機運搬軌条も同様にライオンロアのパーツによるもので、艦載機もポントスモデルのパーツでディテールアップを行いました。

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航空作業甲板下部の支柱も、エッチングに切り替えることで、肉抜き孔などを実感的に表現できました。艦載機の配置は、お客さまと何度も写真をやり取りしつつ、イメージに最も近い場所に固定しております。

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モデルファクトリーハイギヤードでは令和初となる、1/350戦艦『大和』の製作が無事に完了しました。

今回の製作内容は、製作ご依頼品として製作してきた1/350戦艦『大和』の中では、最も手の込んだ仕上げとなったため、完成までに非常に長い時間を要しまたが、そのぶん、かなり理想に近い完成度を実現できたと思います。

なお、今回も拡大画像を以下のページにアップしておりますので、「細部まで見たい!」という方は、ぜひ下記アドレスをクリックしてご覧くださいませ。
↓↓↓
https://nabeck.web.fc2.com/2020yamato01.htm

全28回に及ぶ長い製作記をご覧いただき、まことにありがとうございました。


□■業務連絡■□
このところ、非常に多くのお問い合わせを頂いていることから返信が遅れておりまして、まことに申し訳ございません。
先週土曜日以降にいただいたメールへの返信がまだ完了していないのですが、祝日明けには、全ての返信を終える見込みですので、もう少々お待ちくださいませ。


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1/350戦艦『大和』製作記 その27

艦船模型製作代行のご依頼をいただき、タミヤの1/350戦艦『大和』を製作中です。

今回は製作記の最終回として、錨鎖甲板の製作やハッチ&機銃座などの細々としたパーツの取り付けの様子をご紹介します。

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まずは錨鎖からですが、タミヤのリニューアルキットは、(実艦同様に)錨鎖孔に鎖とシャンクを通す仕組みになっています。リニューアル前のキットでは、錨を降ろしたときにバルバスバウに接触してしまうことが良く指摘されていましたが、リニューアルキットでは、その問題も解決されています。

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ボラードは艦船の機能感を高めてくれる装備品ですので、今回は鎌倉模型工房の真鍮挽物パーツを使用しました。このパーツは、爆圧対策ボラードの形状も非常に精度が高く、甲板周りのディテールを繊細に彩ってくれます。

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また、キャプスタンやケーブルホルダー、フェアリーダーや波除板などのパーツは、それぞれ個別に塗装を行いました。この機会に、甲板上のハッチや、シールド付き機銃の環座なども同時に処理しています。

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必要なパーツの取り付けを完了した、艦首錨鎖甲板のクローズアップ。菊のご紋章は、いつも製作の最終段階で取り付けるようにしているため、この時点では未接着です。

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甲板上のシールドなし機銃座も、ライオンロアのエッチングパーツに切り替えました。これは艦尾の機銃スポンソンで、パーツ構成は若干複雑ですが、非常に機能感のあるディテールを表現してくれます。

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機銃座と航空作業甲板両舷のグレーチング、そして射出機などの取り付けを完了した艦尾の様子。機銃射撃指揮装置は、キット説明書のままのレイアウトでは、真横を指向することができないので(爆風除けカバーの位置を前方にずらすことで)機能的に働くように調整しました。また、零式三座水偵の一機は、格納庫内に収めるようにとのご指示をいただいているため、この時点で既に接着を済ませています。

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中央構造物の固定は、全てビス止めで行いました。黄色の丸印で示しているのがビスの場所で、(写真には写っていませんが)前部艦橋の根本にももう一本仕込まれています。このビスのおかげで、高角砲増設甲板周りも一体感のある仕上がりとなりました。

20020708.jpg
甲板上の角型機銃座や、中央部左右両舷のシールド付き機銃用環座、そして各部のハッチを取り付けた様子。機銃の弾薬箱は、レジンパーツに切り替えました。

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ここで、いよいよ主砲塔を組み込みます。大和型戦艦の主兵装をようやく取り付けることが出来て、徐々に戦艦らしい勇姿が見えてきました。

20020710.jpg
残す作業は高角砲の射界制限枠に加えてホーサーリールや機銃、手すり―― そして艦載機の固定と空中線、あと菊花紋章とスクリューなどです。

今回の1/350戦艦『大和』は、当初の予定より少々時間がかかってしまいましたが、週明けの10日には完成写真をご紹介できるように努めて参りますので、ぜひご覧くださいませ。


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